御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
華に見向きもしなかった男達。昼休み華を残して、皆でランチに外出してた女子達。
俺の妻になっただけで、こんなに態度を変えて・・・
そんな気持ちで近づく奴らには、触れさせない。

「申し訳ありませんが、愛する妻は、今妊娠中ですから、これで失礼します。どうぞごゆっくりご歓談ください」
肩を抱き寄せキスをし、俺のものだと示して、華を見つめた。
「華・・・俺がいたら、寂しくないだろ?」
「空斗さん・・・ありがとうございます」
潤む目をした華と手を繋いで、ホテルの最上階に向かい、華を休ませた。

「もう華が、名前と違うという人は誰1人いない。綺麗だよ、華」
「空斗さんのお陰です。あれだけ嫌だった名前を誇りに思います」
嬉しそうに微笑む華は、俺を魅了するほど美しかった。

「名前が似合うようにしてくれたのは、空斗さんです」
「これからだよ。もっと晴れやかな舞台に連れて行くさ」
「私・・・苦手なんですけど・・・」
「大丈夫。俺がいるだろ?」
恥ずかしそうに頷く華を抱きしめた。

「ウェディングドレス姿の華を抱けないのが残念だけど・・・」
私の頬を撫でながら、
「もう、化粧が崩れてもいいよな。今はこれで我慢するよ」
静かにベッドに寝かせ、華のお腹をさすった。
「ごめんな。少しだけママを独り占めするよ」
俺は、貪るように華の唇を奪い、しばらくキスを堪能した。
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