御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【つまらない女~空斗】
「空斗様。明日の予定ですが、次の日の京都で開催される国際フォーラムに、ゲストとして参加するため前泊になります」
京都か・・・久々だなぁ、あのホテル・・・格別だからなぁ。

そうだ、赤斐さんをVIP室に泊らせてみるか。
普段、国内外の要人しか泊ることが出来ない部屋を与えて、料理も特別にしよう。
これで、俺の凄さも分かるだろう。
流石に、興味くらいは持つだろうな・・・
「北郷さん、赤斐さんも連れて行くよ。北郷さんの外での仕事を見せるのも、いい勉強になるからね」

そして、赤斐さんも同行して、自家用ジェットに乗り、京都のホテルに着いた。
「赤斐さんの部屋はここだから、好きに使っていいよ」
「・・・あ、ありがとうございます」
そら、びっくりするよな。一般の人が泊まれる所ではないからな。

荷物を置いた後、各関係者と明日の打ち合わせをしていた。
「失礼します。空斗様。お食事の準備が出来ました」
「ありがとう。じゃあ、北郷さん、赤斐さん、行きましょう」

まずは食事だ。
うちのホテルの料理長は、和洋中それぞれで、料理界の一流シェフを揃えている。
今日は、フランス料理で、フルコースの特別メニューをお願いした。
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