御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
その少女は、赤斐さんと椅子に座って話をしているうちに、楽しそうに笑っていた。
しばらくすると、外を探していた両親が部屋に入って来て、赤斐さんに握手して、お礼を告げているようだった。

それから、少女が笑顔で話をし出すと、目線が合うようにしゃがんで、頬笑みながら聞いている。
少女は、「ハナ!ありがとう!」と、何度も振り向きながら、笑顔で手を振って帰って行った。
確か、海外留学の経験は無いと聞いていたが・・・なかなかやるな・・・

しかし、VIP部屋に泊めても落ち着かないと部屋を替え、料理も美味しいか分からないって、なんてつまらない女なんだ。
これなら、俺に興味も湧かないし、万が一にも俺が気になる存在には、ならないだろう。
まぁ、北郷さんの補佐としては、合格だな。

さぁ・・・久々に休日は、あそこに行くか・・・
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