不遇な財閥御曹司は、政略妻に一途な愛を捧げたい。
「え、……あの永眞さん?」
「藍南ちゃんは、何もわかってない。俺は君が好きだし、恋愛対象だよ。写真見て、可愛いなって思った。まだ出会って一週間ほどしか経ってないけどしっかり君が好きだ」
「……っ……」
永眞さんの腕から離れ、私は振り向く。すると彼と唇が重なった。
触れるようなキスが何度も繰り返される。すると角度を変え、触れるようなキスだったのが深い濃厚なキスに変わっていった。