不遇な財閥御曹司は、政略妻に一途な愛を捧げたい。



「えぇ! ま、間違えた!」

「永眞さんって意外とおっちょこちょいなんだね。でも、このお守りを授かったのも縁ですし大切にします。きっと、これが必要なんですよ」

「そうだね、……でも、藍南ちゃんの安全を守ってくれるならそれでいいか。そうだ、藍南ちゃんにプリン買ってきたよ」

「嬉しい、ありがとうございます」


 永眞さんは「何か口に入れられるか作るね」と言ってキッチンに立った。
 その後、テーブルには小鉢に入れられた料理がたくさん並んでいた。


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