camelに溺れる



家を出てきたは良いけど誰も追いかけてくる気配はなく、戻るわけにもいかないけど行く当てもない。




…寂しい。

きっと誰かが引き止めてくれると、勘違いしていたんだ。


暗い街中に所々営業している灯りがポツンと見え、そこに俺が一人。




俺は家族に期待してもらえていない。三男だから。


長男と次男が拘束されているように見えていたけど、実際は上が自由で、三男はその調整役。



すごく虚しくなった。



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