camelに溺れる
薄くて大きなタオルをかけてもらい、後処理を終えた琉さんも私が寝そべる巨大なソファに寝転がってきた。
「…怖くなかった?」
「うん」
二人とも纏っているのは下着だけで、何も話さずに静かな時間が流れる。
琉さんが近づけば、私もそれに応えるだけ。
額、目、鼻、頬、そして唇。
「付き合ってないのに…。やっちゃった」
「…本当だね。でも付き合ってなくても、こういうことはあるみたいだよ」
「えぇ。俺は嫌だな」
「じゃあ、このまま終わりにする?」
「っそういうことじゃなくて!」