100文字の短編詩集 淡い思いを君に届けたい。
 雨が沁み込まない地面を見ながら
昔は良かったねと昭和の時代を懐かしむ。
 コンクリートジャングルに遮られる夕陽を見ながら
不便でも幸せだったあの頃を懐かしむ。
 技術は進化する。
その裏で人間は心を殺している。
暖かい雨と降り注ぐ電磁波に囲まれて
ぼくらは野生の感覚を失ってしまった。
< 4 / 11 >

この作品をシェア

pagetop