フラワーガールは御曹司の一途な愛から離れられない。……なんて私、聞いてない!
やがて幸せな空気のまま式は無事終了。
「本当にありがとうございました! フラワーシャワー、感動しちゃいました……」
花嫁さんは、わざわざ私の方へやって来て涙目ながらにそう伝えてくれた。
それだけで胸がいっぱいになる。
けれど、花嫁さんが去っていた後――
「良かったな」
社長がそう言って、私の肩に手をポンと乗せるから、泣きそうになった。
「はい……」
それでも、仕事は終わらない。
次は会場の片づけだ。
先ほどまで幸せな空気の漂っていた式場も、お花を外していかなくてはならない。
今日のリースはこのまま箱に丁寧に仕舞い、新郎新婦の披露宴会場へ運ぶ。
新郎新婦からのたっての希望で、参列者の希望者に配るらしい。
すると、まるで当たり前のように社長は隣に並んで、上の方に飾り付けたリースを外し始めた。
「はい」
当たり前のようにリースを渡され、慌てて受け取る。
指と指が触れてしまい、慌てて手を引っ込める。
胸がドクドクと鳴った。
「本当にありがとうございました! フラワーシャワー、感動しちゃいました……」
花嫁さんは、わざわざ私の方へやって来て涙目ながらにそう伝えてくれた。
それだけで胸がいっぱいになる。
けれど、花嫁さんが去っていた後――
「良かったな」
社長がそう言って、私の肩に手をポンと乗せるから、泣きそうになった。
「はい……」
それでも、仕事は終わらない。
次は会場の片づけだ。
先ほどまで幸せな空気の漂っていた式場も、お花を外していかなくてはならない。
今日のリースはこのまま箱に丁寧に仕舞い、新郎新婦の披露宴会場へ運ぶ。
新郎新婦からのたっての希望で、参列者の希望者に配るらしい。
すると、まるで当たり前のように社長は隣に並んで、上の方に飾り付けたリースを外し始めた。
「はい」
当たり前のようにリースを渡され、慌てて受け取る。
指と指が触れてしまい、慌てて手を引っ込める。
胸がドクドクと鳴った。