君の後ろは特等席



なんやかんやで集まりが終わり、深夜2時半。



隣町のヤンキーを倒し、血に染まった手でポケットからスマホを取り出す。



二十分前に優斗に送ったメールはまだ既読がついていなかった。



さっきから何と無く胸騒ぎがする。



小走りで学校へと向かうウチの頬を、冷たい夜風が嘲笑うように撫でていった。


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