御曹司の金持くんはマイペースな幼馴染にめっぽう弱い
『沙里奈ちゃんから連絡先教えてもらっちゃった。友達追加よろしくお願いしまーす』
あの人だ。
どうしよう。ブロックしたら角が立つかな。でもメッセージのやり取りなんかしたくないし……。
私がトークルームを見ている間にも、新規のメッセージは無遠慮に増えていく。
『さっき急に帰ったからビックリした。無理にお酒飲ませちゃったからだよね、ごめんね』
『お詫びに今度おごらせてよ。ランチでもどう?』
帰ったのはお酒もそうだけど、あなたと一緒にいると身の危険を感じるからですと、正直に言えたらどんなに楽か。
沙里奈ちゃんは私が触られたこと知らないだろうから、あっちを責めるのも何だか違う気がするし。
どうしたら、と私が戸惑っていると。
「承認もしてないのに連投すんなよ気色悪い」
「ふわっ」
急に後ろから抱き締められた。
あの人だ。
どうしよう。ブロックしたら角が立つかな。でもメッセージのやり取りなんかしたくないし……。
私がトークルームを見ている間にも、新規のメッセージは無遠慮に増えていく。
『さっき急に帰ったからビックリした。無理にお酒飲ませちゃったからだよね、ごめんね』
『お詫びに今度おごらせてよ。ランチでもどう?』
帰ったのはお酒もそうだけど、あなたと一緒にいると身の危険を感じるからですと、正直に言えたらどんなに楽か。
沙里奈ちゃんは私が触られたこと知らないだろうから、あっちを責めるのも何だか違う気がするし。
どうしたら、と私が戸惑っていると。
「承認もしてないのに連投すんなよ気色悪い」
「ふわっ」
急に後ろから抱き締められた。