義弟の恋人
ばれてしまった二人の関係
「皐月!古典の辞書貸して。」
廉が教室の扉から顔を出し、私に向かって叫んだ。
私はロッカーから古語辞典を取り出し、廉に差し出した。
「サンキュ」
「これで何回目?ちゃんと自分で持ってきなよ。」
私が呆れ顔でため息をついても、廉は呑気な声でみんなに聞こえるように言った。
「そう言わず、これからもヨロシク。オネエサン。」
教室内では目をハートにした女子達が廉を熱くみつめている。
私が席に座ると、幾人かの女子のクラスメートが私を取り囲んだ。
「皐月。今朝、五代君何食べた?」
「えーっと。目玉焼きとトーストと・・・牛乳かな?」
朝食を食べる習慣のない廉に、なかば強引に朝食を食べさせるようになって早一か月。
今では反抗せずに、自分から朝食の席に座るようになった。
「五代君の今日の下着の色は?」
いつものようにあずみがこんな変態じみた質問を繰り出す。
もちろんお約束のジョークだけれど。
「そういう質問にはノーコメントです。」
「そう言わずに、皐月お義姉さん!」
廉が教室の扉から顔を出し、私に向かって叫んだ。
私はロッカーから古語辞典を取り出し、廉に差し出した。
「サンキュ」
「これで何回目?ちゃんと自分で持ってきなよ。」
私が呆れ顔でため息をついても、廉は呑気な声でみんなに聞こえるように言った。
「そう言わず、これからもヨロシク。オネエサン。」
教室内では目をハートにした女子達が廉を熱くみつめている。
私が席に座ると、幾人かの女子のクラスメートが私を取り囲んだ。
「皐月。今朝、五代君何食べた?」
「えーっと。目玉焼きとトーストと・・・牛乳かな?」
朝食を食べる習慣のない廉に、なかば強引に朝食を食べさせるようになって早一か月。
今では反抗せずに、自分から朝食の席に座るようになった。
「五代君の今日の下着の色は?」
いつものようにあずみがこんな変態じみた質問を繰り出す。
もちろんお約束のジョークだけれど。
「そういう質問にはノーコメントです。」
「そう言わずに、皐月お義姉さん!」