双子漫画家からの溺愛注意報!?
「おはよう紗季。いい香りだね」




声をかけてきたのは寝癖がついたままのパパだ。

パパはブルーのスリッパをパタパタ言わせながらポットでお湯を沸かし始める。

ママはどうしただろうと、横目で確認してみると淡いブルーのスーツに身を包んですっかり身なりが整っている。



時計の針はまだ7時前を指している。

きっと、担当の先生が今原稿ができたと連絡してきたんだろう。

先生からの連絡が入ればママの仕事は容赦なく始まる。

郵送で送ってくれる先生もいるけれど、行ける範囲なら必ず自分で取りに行くからだ。
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