人生は虹色
「おっ!帰ってきたか、ちょっと付き合え」



「えっ!何?どうしたの?どっか行くん?」



「まぁ、いいから黙って着いてこい!帰っても何もすることないんじゃろうし」



「えっまぁ……そうだけど」



いきなりのことに戸惑いを隠せない。



僕は自転車を置き、

行き先も告げられないまま、

航兄ちゃんの車に乗りこんだ。



というより誘導されるかのように、

僕は車へと乗せられていた。



車を走らせることすぐ、

家の近くにある公園で車は止まる。



「え!何で公園?」



僕は目を点にしたまま、

目的地である公園に疑問を抱いた。



公園で遊ぶ年頃でもないのに……。



航兄ちゃんは何やら後ろの座席から、

荷物を取り出し、僕に投げ渡した。



これって……グローブ。
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