愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「それより、疲れているところ悪いんだが……次の休日、俺に君の時間を貰えないだろうか? 一緒に出かけたいところがあるんだ」
旦那様はそう言って、わたくしの手をギュッと握ります。なんだか少しだけ緊張した面持ちです。
「えっ! お出かけ? 旦那様とわたくしが? それってつまりは『デートのお誘い』ってことですよね? ね!?」
食料や日用品の買い出しなら、こんな誘い方はなさらないはず――というか、すでに使用人を雇っているから、わたくしたちで買い物に行く必要はありませんもの。つまり、これはデート! 愛する者同士がする逢引というもの! そうですよね、旦那様!? というか、違うなんて言わせませんよ!
「デート……まあ、そうなるのか?」
旦那様はそう言って、はにかむように笑います。ほんのりと赤くなった頬があまりに可愛くて、こちらまでつられてしまうじゃありませんか!
旦那様はそう言って、わたくしの手をギュッと握ります。なんだか少しだけ緊張した面持ちです。
「えっ! お出かけ? 旦那様とわたくしが? それってつまりは『デートのお誘い』ってことですよね? ね!?」
食料や日用品の買い出しなら、こんな誘い方はなさらないはず――というか、すでに使用人を雇っているから、わたくしたちで買い物に行く必要はありませんもの。つまり、これはデート! 愛する者同士がする逢引というもの! そうですよね、旦那様!? というか、違うなんて言わせませんよ!
「デート……まあ、そうなるのか?」
旦那様はそう言って、はにかむように笑います。ほんのりと赤くなった頬があまりに可愛くて、こちらまでつられてしまうじゃありませんか!