愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「旦那様、旦那様! キッチンを使ってもよろしいですか? せっかくですし、お茶にしましょう!」
「ん? ああ……いや、だが茶葉なんて用意してないぞ? 俺はつい昨日ここに越してきたばかりで」
「お任せください!」
クラルテはそう言ってテーブルの上にそっと手をかざす。その瞬間、彼女の手のひらの上に小さな魔法陣が現れ、まばゆい光を放った。
「転移魔法……」
「はい。わたくしの得意な魔法です。数年前から必要にかられて練習をはじめたんですけど、思いの外上達しまして」
「……そういえば、土と木の魔法の使い手と言っていたか」
「そうなんです! なんでも、土属性の魔力持ちは転移魔法との相性がいいんだそうですよ?」
クラルテはそう言って、実家から転移したであろう茶器や茶葉を手に持ちキッチンへと移動する。気になって、俺も一緒についていくことにした。
「ん? ああ……いや、だが茶葉なんて用意してないぞ? 俺はつい昨日ここに越してきたばかりで」
「お任せください!」
クラルテはそう言ってテーブルの上にそっと手をかざす。その瞬間、彼女の手のひらの上に小さな魔法陣が現れ、まばゆい光を放った。
「転移魔法……」
「はい。わたくしの得意な魔法です。数年前から必要にかられて練習をはじめたんですけど、思いの外上達しまして」
「……そういえば、土と木の魔法の使い手と言っていたか」
「そうなんです! なんでも、土属性の魔力持ちは転移魔法との相性がいいんだそうですよ?」
クラルテはそう言って、実家から転移したであろう茶器や茶葉を手に持ちキッチンへと移動する。気になって、俺も一緒についていくことにした。