愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「おはよう、クラルテ」
旦那様がわたくしの耳元でささやきます。全身が沸騰するような甘い声です。途端に心臓がドキドキと高鳴って、わたくしはパニックに陥ってしまいました。
(こんなの反則です! 太刀打ちできるはずがありません!)
ギュッと強く抱きしめられて、頬に優しく口付けられて、「愛してる」ってささやかれて……って! 旦那様、朝からなんでそんなに甘々なんですか?
……いえ、嬉しいんですよ。とってもとっても嬉しいんですけれども! 旦那様のレベルが婚約の前よりも格段に上っていて、わたくしが追いつけていないのが現状です。
ね? こんなの、わたくしが平気でいられるはずがないでしょう?
「――おはようございます、旦那様」
息も絶え絶えになりながら、わたくしは挨拶を返します。
本当は「わたくしも愛してます!」なんて言えたらいいんですが、そんなことを口にした日には旦那様のレベルがさらに跳ね上がってしまいそうで……現状は自分をちょっぴりセーブしています。
旦那様がわたくしの耳元でささやきます。全身が沸騰するような甘い声です。途端に心臓がドキドキと高鳴って、わたくしはパニックに陥ってしまいました。
(こんなの反則です! 太刀打ちできるはずがありません!)
ギュッと強く抱きしめられて、頬に優しく口付けられて、「愛してる」ってささやかれて……って! 旦那様、朝からなんでそんなに甘々なんですか?
……いえ、嬉しいんですよ。とってもとっても嬉しいんですけれども! 旦那様のレベルが婚約の前よりも格段に上っていて、わたくしが追いつけていないのが現状です。
ね? こんなの、わたくしが平気でいられるはずがないでしょう?
「――おはようございます、旦那様」
息も絶え絶えになりながら、わたくしは挨拶を返します。
本当は「わたくしも愛してます!」なんて言えたらいいんですが、そんなことを口にした日には旦那様のレベルがさらに跳ね上がってしまいそうで……現状は自分をちょっぴりセーブしています。