愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「朝ですよ!」
「うん」
「もう起きなきゃいけない時間ですよ!」
「……もう少しだけ」
旦那様はそう言って、わたくしをさらに抱きしめます。すりすりと頬ずりされて、いっぱいいっぱい甘えられて―それなのに甘やかされているみたいで。心がギュッと苦しくなります。
(好きすぎて! 幸せすぎて! ……苦しい)
こんな気持ちになるなんて、わたくしはちっとも知りませんでした。想いが成就したら、苦しいことなんて一つもなくなると思っていたのに。
「クラルテ」
「あ……」
顔を覗き込まれて、熱い眼差しに囚われて、引き寄せられます。鼻頭をこすり合って、頬を撫でられて……それからゆっくりと触れるだけのキスをする。
(どうしましょう……このままではキュン死してしまいます)
いえ、冗談じゃなく本気で。物理的に。身体が熱くなりすぎて、わたくしは昇天するのではないでしょうか?
「うん」
「もう起きなきゃいけない時間ですよ!」
「……もう少しだけ」
旦那様はそう言って、わたくしをさらに抱きしめます。すりすりと頬ずりされて、いっぱいいっぱい甘えられて―それなのに甘やかされているみたいで。心がギュッと苦しくなります。
(好きすぎて! 幸せすぎて! ……苦しい)
こんな気持ちになるなんて、わたくしはちっとも知りませんでした。想いが成就したら、苦しいことなんて一つもなくなると思っていたのに。
「クラルテ」
「あ……」
顔を覗き込まれて、熱い眼差しに囚われて、引き寄せられます。鼻頭をこすり合って、頬を撫でられて……それからゆっくりと触れるだけのキスをする。
(どうしましょう……このままではキュン死してしまいます)
いえ、冗談じゃなく本気で。物理的に。身体が熱くなりすぎて、わたくしは昇天するのではないでしょうか?