愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
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さて、夜会会場にはすでにたくさんの貴族たちが集まっていました。魔術師団関連の顔見知りもまあまあいますが、商会関係の方々は普段接する機会がないので、はじめましての方も多いです。
入場してすぐに、わたくしたちはプレヤさんを見つけました。妖艶な美しい女性と並んでおしゃべりをしています。女性のほうはわたくしたちに微笑みかけると、すぐに別の場所に移動していきました。
「ハルト! クラルテも。お揃いだね」
プレヤさんはそう言って、わたくしの手をとり膝をおります。次いで唇が近づいてきましたが、すぐにハルト様が阻止しました。
「……挨拶ぐらいしてもいいだろう?」
「ダメです。というか、挨拶ならすでにしましたよね」
「ハルト、こういうときにはその場に即した大人の貴族の挨拶ってものが」
「ダメです」
ハルト様はそう言って、わたくしとプレヤさんの間に入ります。普段よりもちょっぴり過保護ですし、警戒心が強いようです。思わず苦笑してしまいました。
さて、夜会会場にはすでにたくさんの貴族たちが集まっていました。魔術師団関連の顔見知りもまあまあいますが、商会関係の方々は普段接する機会がないので、はじめましての方も多いです。
入場してすぐに、わたくしたちはプレヤさんを見つけました。妖艶な美しい女性と並んでおしゃべりをしています。女性のほうはわたくしたちに微笑みかけると、すぐに別の場所に移動していきました。
「ハルト! クラルテも。お揃いだね」
プレヤさんはそう言って、わたくしの手をとり膝をおります。次いで唇が近づいてきましたが、すぐにハルト様が阻止しました。
「……挨拶ぐらいしてもいいだろう?」
「ダメです。というか、挨拶ならすでにしましたよね」
「ハルト、こういうときにはその場に即した大人の貴族の挨拶ってものが」
「ダメです」
ハルト様はそう言って、わたくしとプレヤさんの間に入ります。普段よりもちょっぴり過保護ですし、警戒心が強いようです。思わず苦笑してしまいました。