愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「さっき……」
「はい?」
「ザマスコッチ子爵となにを話していたんだ?」
「え?」
気づいたら、ハルト様は熱っぽい瞳でわたくしのことを見下ろしていました。おまけに、半分ぐらい押し倒されておりまして、わたくしは今プチパニックです! 心臓、バクバクいってますし! お返事しなきゃと思っているのに、思考がうまくまとまりません。
そもそもハルト様にザマスコッチ子爵のことを話したっけ――と思ったところで、先程ロザリンデさんに対して思わせぶりなセリフを残していったことを思い出します。
本当はもっと違う形でお伝えしたかったんですけど、こればかりは仕方ない。だって、ロザリンデさんを牽制したかったんですもの! 完膚なきまでに叩き潰したかったんですもの! ハルト様はわたくしの旦那様ですもの! ちょっかいなんてかけてほしくないですもの! ……なんだか思い出したらムカムカしてきました。わたくしはハルト様に向き直ります。
「はい?」
「ザマスコッチ子爵となにを話していたんだ?」
「え?」
気づいたら、ハルト様は熱っぽい瞳でわたくしのことを見下ろしていました。おまけに、半分ぐらい押し倒されておりまして、わたくしは今プチパニックです! 心臓、バクバクいってますし! お返事しなきゃと思っているのに、思考がうまくまとまりません。
そもそもハルト様にザマスコッチ子爵のことを話したっけ――と思ったところで、先程ロザリンデさんに対して思わせぶりなセリフを残していったことを思い出します。
本当はもっと違う形でお伝えしたかったんですけど、こればかりは仕方ない。だって、ロザリンデさんを牽制したかったんですもの! 完膚なきまでに叩き潰したかったんですもの! ハルト様はわたくしの旦那様ですもの! ちょっかいなんてかけてほしくないですもの! ……なんだか思い出したらムカムカしてきました。わたくしはハルト様に向き直ります。