愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
「旦那様はバスタブにお湯をためる派ですか? それともシャワー派?」
「は……」
クラルテの表情は真剣そのもの。本気で尋ねているのがよくわかる。
「バスタブ?」
「はい。このへんは個人の生活習慣や好みが色濃く出る部分なので、わたくしの独断で動いちゃダメかなぁって思いまして。旦那様、どうしたいですか?」
「……シャワーがいいです」
温かいお湯に浸かるなんておこがましい。俺は今、無性に冷たい水を浴びたい気分だ。それがいい。自分の思い上がりが恥ずかしくてたまらなかった。
(いや……そもそもクラルテの聞き方だって悪いだろう?)
このあとどうするって……どうするって! いくらでも意味を含ませられるじゃないか。男である以上、色々考えてしまうのが普通だろう? 据え膳食わぬはなんとやらとも言うし。相手は俺を慕って押しかけてきているぐらいだし。
「は……」
クラルテの表情は真剣そのもの。本気で尋ねているのがよくわかる。
「バスタブ?」
「はい。このへんは個人の生活習慣や好みが色濃く出る部分なので、わたくしの独断で動いちゃダメかなぁって思いまして。旦那様、どうしたいですか?」
「……シャワーがいいです」
温かいお湯に浸かるなんておこがましい。俺は今、無性に冷たい水を浴びたい気分だ。それがいい。自分の思い上がりが恥ずかしくてたまらなかった。
(いや……そもそもクラルテの聞き方だって悪いだろう?)
このあとどうするって……どうするって! いくらでも意味を含ませられるじゃないか。男である以上、色々考えてしまうのが普通だろう? 据え膳食わぬはなんとやらとも言うし。相手は俺を慕って押しかけてきているぐらいだし。