愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
(クラルテ、可愛かったな……)
はっとして首を横に振る。
いかん、まただ。気を抜くとこういうことを考えはじめるのだからたちが悪い。せっかく冷たいシャワーを浴びたというのに努力が完全に水の泡だ。
(仕方がない。今日まで休みをもらっているし、もう少し寝るか)
本当は家を片付けるためにとった休暇だが、このままでは日常生活に支障が出る。元々片づけるものなど殆どないし、昼から動いても十分に間に合うのだ。
頭の中を空っぽにし、ひたすらに目をつぶる。段々まぶたが重たくなってきた。心地よい睡魔の波にいざなわれ、意識が遠ざかっていく……。
「おはようございます、旦那様」
「っ……!?」
それからどれぐらい経っただろうか? 俺はクラルテの声に飛び上がる。
「なっ……おはっ…………?」
俺の枕元でクラルテが穏やかに微笑んでいる。清涼感あふれる薄黄色の愛らしいドレスがよく似合っていて、思わず二度見してしまった。
はっとして首を横に振る。
いかん、まただ。気を抜くとこういうことを考えはじめるのだからたちが悪い。せっかく冷たいシャワーを浴びたというのに努力が完全に水の泡だ。
(仕方がない。今日まで休みをもらっているし、もう少し寝るか)
本当は家を片付けるためにとった休暇だが、このままでは日常生活に支障が出る。元々片づけるものなど殆どないし、昼から動いても十分に間に合うのだ。
頭の中を空っぽにし、ひたすらに目をつぶる。段々まぶたが重たくなってきた。心地よい睡魔の波にいざなわれ、意識が遠ざかっていく……。
「おはようございます、旦那様」
「っ……!?」
それからどれぐらい経っただろうか? 俺はクラルテの声に飛び上がる。
「なっ……おはっ…………?」
俺の枕元でクラルテが穏やかに微笑んでいる。清涼感あふれる薄黄色の愛らしいドレスがよく似合っていて、思わず二度見してしまった。