愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
【2章】後攻ハルト 無自覚に攻め返す
10.クリティカルヒット
(どうしましょう……最近旦那様の様子がおかしいんです……)
どうも、クラルテです。
旦那様ことハルト・ディクケプフィガー様の婚約者に内々定をいただき、彼の家に押しかけてから二週間。最初はわたくしの存在に戸惑っていらっしゃった旦那様も、段々と慣れ、存在を受け入れてくださっている……なんてことを思っていたのですが、最近どうも状況が変わってきています。
というのも、旦那様はわたくしをからかって遊んでいるというか……なんだか言動や行動が日に日に甘くなっており、わたくしのほうが戸惑っている、という状況なのです。
「……おはよう、クラルテ」
「おはようございます、旦那様」
まず一点目。
はじめは『起こさなくていい、自分で起きるから』という感じだった旦那様が、むしろウェルカム! といいましょうか……わたくしに『起こしてほしい』なんてことをおねだりをするようになったのです。
そりゃ、わたくしとしては願ったり叶ったりですけれども。毎朝わたくしの顔を一番に見て、わたくしを思い出してほしいなんて言ったのはわたくしのほうですし。
けれど、話はそれだけでは終わらないのです。
どうも、クラルテです。
旦那様ことハルト・ディクケプフィガー様の婚約者に内々定をいただき、彼の家に押しかけてから二週間。最初はわたくしの存在に戸惑っていらっしゃった旦那様も、段々と慣れ、存在を受け入れてくださっている……なんてことを思っていたのですが、最近どうも状況が変わってきています。
というのも、旦那様はわたくしをからかって遊んでいるというか……なんだか言動や行動が日に日に甘くなっており、わたくしのほうが戸惑っている、という状況なのです。
「……おはよう、クラルテ」
「おはようございます、旦那様」
まず一点目。
はじめは『起こさなくていい、自分で起きるから』という感じだった旦那様が、むしろウェルカム! といいましょうか……わたくしに『起こしてほしい』なんてことをおねだりをするようになったのです。
そりゃ、わたくしとしては願ったり叶ったりですけれども。毎朝わたくしの顔を一番に見て、わたくしを思い出してほしいなんて言ったのはわたくしのほうですし。
けれど、話はそれだけでは終わらないのです。