愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
それなのに、ここ最近の旦那様は本当に甘々で……いえ、嬉しいんですよ。嬉しいんですけれども! こんなに甘々なのに、万が一結婚できなかったら辛いじゃないですか! こんなに好きにさせといて責任をとってくれないなんてあんまりです。
思わずムッと唇を尖らせていたら、旦那様はポンポンとわたくしの頭を撫でてきました。
「お疲れ様、クラルテ。昨日ははじめての出動で疲れただろう? せめてこのぐらいはさせてくれ」
「……旦那様」
まずい。これは非常にまずいです。わたくし、今ものすごく旦那様にギュッと抱きつきたい! 大好きって大声で叫びたい!
でもでも、今はまだそこまでスキンシップを許されている気がしないし、そもそもキッチンでそういうことをするのは危険すぎます。
仕方がないので、隣でお茶を淹れることにしました。今朝はシンプルにノンフレーバーで。お料理の邪魔をしない味のものを選びました。
旦那様はわたくしが淹れたお茶を美味しいって言って飲んでくれます。多分、本当は『毎日ティータイムを楽しみたい』ってタイプじゃないと思うんですけど、いつもわたくしに合わせてくださっている。そんなさりげない優しさがすごく好きで。
思わずムッと唇を尖らせていたら、旦那様はポンポンとわたくしの頭を撫でてきました。
「お疲れ様、クラルテ。昨日ははじめての出動で疲れただろう? せめてこのぐらいはさせてくれ」
「……旦那様」
まずい。これは非常にまずいです。わたくし、今ものすごく旦那様にギュッと抱きつきたい! 大好きって大声で叫びたい!
でもでも、今はまだそこまでスキンシップを許されている気がしないし、そもそもキッチンでそういうことをするのは危険すぎます。
仕方がないので、隣でお茶を淹れることにしました。今朝はシンプルにノンフレーバーで。お料理の邪魔をしない味のものを選びました。
旦那様はわたくしが淹れたお茶を美味しいって言って飲んでくれます。多分、本当は『毎日ティータイムを楽しみたい』ってタイプじゃないと思うんですけど、いつもわたくしに合わせてくださっている。そんなさりげない優しさがすごく好きで。