愛する婚約者様のもとに押しかけた令嬢ですが、途中で攻守交代されるなんて聞いてません!
15.プレヤの助言
僕はプレヤ。
自由気ままに生きることをモットーとしていて、他人に縛られることが大嫌い。そんなこんなで三十歳の今でも独身だし、結婚の予定はまったくない。
こんな飽きっぽい僕だけど、仕事はまあ好きで、適当適度に頑張るようにしていて、後輩たちのことも可愛いと思っている。今夜は後輩のひとり――ハルトがどうしても話を聞いてほしいっていうもんだから、時間を作ってみたんだけど。
「どうしたらいいんでしょうプレヤさん! クラルテが――クラルテが可愛すぎるんです……!」
「は? ――いや、うん。そんなこと以前から知ってるけど」
大げさな――一体何事かと思えば、ハルトはそんなわかりきったことを口にする。
自由気ままに生きることをモットーとしていて、他人に縛られることが大嫌い。そんなこんなで三十歳の今でも独身だし、結婚の予定はまったくない。
こんな飽きっぽい僕だけど、仕事はまあ好きで、適当適度に頑張るようにしていて、後輩たちのことも可愛いと思っている。今夜は後輩のひとり――ハルトがどうしても話を聞いてほしいっていうもんだから、時間を作ってみたんだけど。
「どうしたらいいんでしょうプレヤさん! クラルテが――クラルテが可愛すぎるんです……!」
「は? ――いや、うん。そんなこと以前から知ってるけど」
大げさな――一体何事かと思えば、ハルトはそんなわかりきったことを口にする。