【短編】メルティングギフト
「物の範囲は広くても、値段である程度は絞れそうだけどね。予算は決めてるの?」

「一応、3000円以内。高すぎると受け取りづらいだろうから」



今後は無理な背伸びはしないと誓い、璃愛に協力してもらうことに。

休日にブックマークしておいた記事を開き、候補を決めていく。



「あ、これいいんじゃない?」

「えっ、ボディクリーム? 男の人は使わないんじゃない?」

「ノンノン。今の時代は男の人も化粧とか毛のお手入れとかするし。女の人と同様、案外悩んでるものなのよ」

「へぇ〜」



さすが男兄弟持ち。男子の事情に詳しい。頼りになるぅ。



「美容品も意外とありなのかぁ。璃愛なら何あげる?」

「そうねぇ、今の時期なら保湿アイテムかな。だんだん寒くなってくるし。最近だと、上の弟にニキビパッチをあげたよ」



机にシャープペンを走らせて、メモ帳代わりに書いていく。


確かに、男の人も化粧品のイメージモデルやってたり、スキンケア用品のCMに出てるもんね。

毛のお手入れも、お父さん毎日ひげ剃ってるし。
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