【短編】メルティングギフト
口を隠しているのをいいことに小声で言い合う。
久代くんとの関係はみんなには秘密。
というのも彼、入学試験を満点で突破した首席入学者。
1年半経った今も順位は変わらず、校内で名前と顔が広く知れ渡っているから。
もし恋人がいるとバレると変に騒ぎ立てられるかもしれないとのことで、私が卒業するまでは内緒でとお願いされたのだ。
ただ、璃愛に関しては付き合う前に相談に乗ってもらっていたので知っている。
「それで今、何あげたらいいかなって見てたんだけど、聖奈ちゃんの意見も聞きたいな」
「うーん、そうだなぁ……」
私の手を払い、またも口を開いた璃愛。
ひゃあぁぁ恥ずかしいぃぃ。
他のクラスメイトがいる中で勝手に人の恋愛事情話さないでよー!
と、叫びたいところだが、聖奈ちゃんは他校に彼氏がいる。
同い年でも交際歴は私より先輩。聞いておいて損はない。
久代くんとの関係はみんなには秘密。
というのも彼、入学試験を満点で突破した首席入学者。
1年半経った今も順位は変わらず、校内で名前と顔が広く知れ渡っているから。
もし恋人がいるとバレると変に騒ぎ立てられるかもしれないとのことで、私が卒業するまでは内緒でとお願いされたのだ。
ただ、璃愛に関しては付き合う前に相談に乗ってもらっていたので知っている。
「それで今、何あげたらいいかなって見てたんだけど、聖奈ちゃんの意見も聞きたいな」
「うーん、そうだなぁ……」
私の手を払い、またも口を開いた璃愛。
ひゃあぁぁ恥ずかしいぃぃ。
他のクラスメイトがいる中で勝手に人の恋愛事情話さないでよー!
と、叫びたいところだが、聖奈ちゃんは他校に彼氏がいる。
同い年でも交際歴は私より先輩。聞いておいて損はない。