【短編】メルティングギフト
「無難にタオルとか弁当箱とか? リクエストされることが多いからあまり悩んだことないなぁ」
「へぇ、彼氏くん、好みハッキリしてるね〜」
「そうなの。今年はマフラーが欲しいって言われたから、最近勉強の合間にちまちま編んでる」
サラリと言ってのけた彼女にあんぐりと口を開ける。
編んでる⁉ 手作りなの⁉ なんて幸せ者な彼氏さんなんだ……。
今までずっと、プレゼント=買うのが定番だったから、自分で作るという発想はなかったな。
恋人お手製のマフラー、嬉しくて毎日巻いていっちゃいそう。
だがしかし……生まれて18年間、1度も編み物に触れたことがない私には難しいだろう。
編み物に抵抗があるというより、手先が器用なタイプじゃないんだよね。
ミシンの使い方はともかく、玉止めの仕方でさえ危ういし。
「まぁ、私も最初は悩んだけどね。その時は彼氏と似たタイプの人に相談してたよ」
「同じ部活の人、みたいな?」
「うん。何色が好きか、どんな系統が好きかって。もちろん、彼氏には内緒でね」
「へぇ、彼氏くん、好みハッキリしてるね〜」
「そうなの。今年はマフラーが欲しいって言われたから、最近勉強の合間にちまちま編んでる」
サラリと言ってのけた彼女にあんぐりと口を開ける。
編んでる⁉ 手作りなの⁉ なんて幸せ者な彼氏さんなんだ……。
今までずっと、プレゼント=買うのが定番だったから、自分で作るという発想はなかったな。
恋人お手製のマフラー、嬉しくて毎日巻いていっちゃいそう。
だがしかし……生まれて18年間、1度も編み物に触れたことがない私には難しいだろう。
編み物に抵抗があるというより、手先が器用なタイプじゃないんだよね。
ミシンの使い方はともかく、玉止めの仕方でさえ危ういし。
「まぁ、私も最初は悩んだけどね。その時は彼氏と似たタイプの人に相談してたよ」
「同じ部活の人、みたいな?」
「うん。何色が好きか、どんな系統が好きかって。もちろん、彼氏には内緒でね」