【短編】メルティングギフト
【♡交際3ヶ月記念日♡】
カレンダーアプリを開いたら、ピンク色の文字で一際目立つように表示されていて、一気に後悔が押し寄せてきた。
どうして、忘れてたんだろう。
確かにあの日、時間を取るのは難しいと話した。
だけど、誕生日と同じく蔑ろにするつもりは一切なく、前回みたいに電話で祝おうと思っていた。
しかしそれは、私の一方的な考えで。
久代くんの気持ちを無視した浅はかな考えだった。
そうだよ。ただでさえ、これからなかなか会えなくなるんだもん。
テスト期間でも、平日なら直接祝いたいよね。
長い時間いられなくても、一目だけでも会いたいよね。
なのに、私、あんな言い方して……っ。
ごめんね久代くん。本当にごめんなさい……っ。
紙袋を抱きしめて静かに泣いた。
*
テスト最終日。
朝一番に登校し、久代くんの下駄箱に手紙を入れた。
カレンダーアプリを開いたら、ピンク色の文字で一際目立つように表示されていて、一気に後悔が押し寄せてきた。
どうして、忘れてたんだろう。
確かにあの日、時間を取るのは難しいと話した。
だけど、誕生日と同じく蔑ろにするつもりは一切なく、前回みたいに電話で祝おうと思っていた。
しかしそれは、私の一方的な考えで。
久代くんの気持ちを無視した浅はかな考えだった。
そうだよ。ただでさえ、これからなかなか会えなくなるんだもん。
テスト期間でも、平日なら直接祝いたいよね。
長い時間いられなくても、一目だけでも会いたいよね。
なのに、私、あんな言い方して……っ。
ごめんね久代くん。本当にごめんなさい……っ。
紙袋を抱きしめて静かに泣いた。
*
テスト最終日。
朝一番に登校し、久代くんの下駄箱に手紙を入れた。