【短編】メルティングギフト
スクールバッグから紙袋を取り出し、彼に渡す。
「誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます。見ていいですか?」
「うんっ」
口角を上げたままいそいそと開封し始めた。
渡せてホッとしつつも、どんな反応が来るのかと、胸がドキドキそわそわする。
「わ、なんかいっぱい入ってる」
「ふふふっ。初の誕プレってことで、ちょっと豪華にしちゃいました」
悩みに悩んだ結果、購入したのは3つ。
ボルドーカラーのシャープペンと、茶色の眼鏡ケースと、保湿クリーム。
実用的でこれからの季節を乗り切れそうな物を選んだ。
「ありがとうございます。めちゃめちゃ嬉しいです。僕も持ってきたので渡しますね」
満足げにバッグにしまったかと思いきや、入れ替わるように紙袋が出てきた。
ん、んん? ちょっと待って、数日前にカップケーキあげたばかりだよね?
また何か持ってきたの……⁉
「誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます。見ていいですか?」
「うんっ」
口角を上げたままいそいそと開封し始めた。
渡せてホッとしつつも、どんな反応が来るのかと、胸がドキドキそわそわする。
「わ、なんかいっぱい入ってる」
「ふふふっ。初の誕プレってことで、ちょっと豪華にしちゃいました」
悩みに悩んだ結果、購入したのは3つ。
ボルドーカラーのシャープペンと、茶色の眼鏡ケースと、保湿クリーム。
実用的でこれからの季節を乗り切れそうな物を選んだ。
「ありがとうございます。めちゃめちゃ嬉しいです。僕も持ってきたので渡しますね」
満足げにバッグにしまったかと思いきや、入れ替わるように紙袋が出てきた。
ん、んん? ちょっと待って、数日前にカップケーキあげたばかりだよね?
また何か持ってきたの……⁉