【短編】メルティングギフト
ま、まぁ、言われてみたら、時期的に次のステップに移行してもおかしくはないけども。……上手く、できるかな。
だって私……久代くんが初めての彼氏だもん。
なんでもいいと言ってしまったため、今更考え直してとは到底言えず。
目を瞑ってもらい、肩に手を置いて顔を近づけた。
「……ふはっ、真っ赤じゃないですか」
「うぅ、だってぇ……」
顔を隠すように彼に寄りかかる。
あああぁぁ、本っ当、冗談抜きで意識吹っ飛ぶかと思った!
弾力ありそうに見えてめちゃくちゃ柔らかいし!
こないだとは違ってほんのり甘い匂いするし!
今だって、細身のわりには、肩周りしっかりしてるし……。
「……久代くんの意地悪っ」
「わー、酷い。せっかくチャラにしてあげたのに。また罰として何か与えましょうか」
「なっ……! それは勘弁し……っ!」
慌てて体を離したその直後、目を閉じた端正な顔が視界一面に広がった。
「……本当、隙だらけですね」
「っ……」
「じゃあ今度は瑠生って呼んでくれませんか? 光葉先輩」
だって私……久代くんが初めての彼氏だもん。
なんでもいいと言ってしまったため、今更考え直してとは到底言えず。
目を瞑ってもらい、肩に手を置いて顔を近づけた。
「……ふはっ、真っ赤じゃないですか」
「うぅ、だってぇ……」
顔を隠すように彼に寄りかかる。
あああぁぁ、本っ当、冗談抜きで意識吹っ飛ぶかと思った!
弾力ありそうに見えてめちゃくちゃ柔らかいし!
こないだとは違ってほんのり甘い匂いするし!
今だって、細身のわりには、肩周りしっかりしてるし……。
「……久代くんの意地悪っ」
「わー、酷い。せっかくチャラにしてあげたのに。また罰として何か与えましょうか」
「なっ……! それは勘弁し……っ!」
慌てて体を離したその直後、目を閉じた端正な顔が視界一面に広がった。
「……本当、隙だらけですね」
「っ……」
「じゃあ今度は瑠生って呼んでくれませんか? 光葉先輩」