明日、放課後生徒会。

1.はじめましての生徒会

 私は咲希!坂川学園に通ってる中学1年生で、今日から憧れの生徒会に書記として所属します!どんな先輩だろう…、とにかく楽しみだなぁ〜。
『あっ、咲希ちゃんだね。知ってると思うけど、今日から生徒会に入ってもらうよ。みんなのために、頑張ってね。』
そう笑顔で話してるのは生徒会担当の先生。話が上手で、今日は最近流行りのスイーツ屋さんの話で盛り上がっていた。
(一応のために言っておくが、先生は最高に乙女心が入ってる男の先生。私より美容に気を使ってる)
 先生と話しながら廊下を歩いていると、いつのまにか私は先生に連れられて生徒会室の前に立っていた。え、今から生徒会室に入るの⁉︎聞いてないんですけど‼︎
『じゃ、今から入るね』
と先生に言われ、先生がドアを開けようとした時、
 バンッッッッッ!
と大きな音がして私は目をつぶってしまった。



『あっ、この人が新しい生徒会の人?思ったより可愛いじゃん』
『え、僕も見たい!どこどこ??』
『うるせぇなぁ…、びっくりするだろ?』
なんかさっきよりも騒がしい気がして目を恐る恐る開けてみると、そこには…、
 超絶イケメンが3人立っていた。


だ、だだ…、誰ですか??
生徒会の人っぽいけど見たことない…。
『お前らうるさいぞー(笑)、席につけー。』
そう言って先生はさっきの3人と生徒会室にいた人達を座らせ、私をみんなの前に立たせた。結構生徒会の人っていっぱいだなぁ…。き、緊張する…。
『はじめまして、咲希っていいます!中1で、生徒会に前から憧れてて、いつか生徒会長になりたいなぁ…って…、あっ、好きな食べ物は羊羹です。よろしくお願いします。』
ふっ、と誰かが笑ったような声がしたけど、気のせいか…?なんか変なこと言ったかな…?まずよかったぁ、自己紹介できて…。


『じゃ、俺はどくから仕事やれよー。』
生徒会のルールや注意事項を生徒会全員で確認した後、先生は一言言い残して帰って行った。え、先生ほとんど何もしないんだぁ……って、私生徒会に仲良い人いないから1人で悲しいんですけど!?先生っ、戻ってきて〜っ!!
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