やっぱり中身で勝負
「寺田さん、マジでごめんな」
「ううん。私は大丈夫だけど戸山くんの本物の彼女さんに申し訳ないというか…」
「へ? 本物の彼女? オレ彼女いないよ」
「ええ〜〜!! ウソ〜」
「ウソじゃないよ。地元へ戻る話しをしたら振られたし…」
「ああ…ごめん」
「そういう寺田さんは? 彼氏」
「うん。こんな私でも2年付き合ってくれてる3歳年上の彼氏がいるんだね。」
「え! そうなの?大丈夫?オレと一緒にいて…」
「うん。むこうは今、夏の休暇で実家へ行ってるし大丈夫よ」
「ふう〜ん。 結婚は?」
「さぁ〜 海外赴任を希望してるみたいだから…どうなるかわからないんだ〜 私はウチのお母さんの治療の事もあるし…」
「そうかぁ……」
一郎は今の沙緒里の会話から彼氏との関係が微妙になっていると思った。
オレにもワンチャンあるかも…
そうは言ってもオレは、見守るしかないけど…