やっぱり中身で勝負
温かい戸山家
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プロポーズから今日までを振り返っている沙緒里
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私と一郎はドライブプロポーズから戸山家へ向かい、

一郎は、両親とうちのお母さんの前で
『突然ですが、さっきこちらの沙緒里さんにプロポーズしました。』

『『きゃあ〜〜』』お母さん達はすごく興奮した。

一郎のお父さんは
『で、一郎。沙緒里さんの返事はOKで間違いないんだな』

『はい。な!沙緒里。』

『はい。誠実な一郎さんとこれから共にあゆんでいこうとプロポーズをお受け致しました』

『一郎、良かったな。おめでとう』とお父さんのお許しが出た。

お母さんたちは2人で手を取り合って喜び、はしゃぎまくっていた。

病人が2人もいるのでジュースで乾杯し、ホッとする間もなく、一郎のお母さんがカレンダーを持って来て結納の日を決めた。

しかも、お父さんが療養中なら時間があるので、今月末のたまたま日曜日の大安に決まった。

お父さんが『この4人だけで割烹でやろう』と割烹に予約をし、『この4人だから服装はお母さん達は、ワンピースかスーツ。沙緒里ちゃんもワンピースかな? 俺と一郎は背広にしよう』となった。

そして一郎が
『あの、オレは、寺田さんのお母さんの抗がん治療が落ち着く来年の今頃に結婚式をしたいと思ってるんだけど、皆さんの意見を聞かせて下さい。
あと、結婚後の住居の事も…』
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