やっぱり中身で勝負
さすが戸山建設工業!

社長であるお父さんのひと声で、数日の内に戸山邸の全面改築の図面が出来上がった。

そう…戸山邸は亡くなったお爺さんは土木業と不動産もされてたので、敷地面積もかなりある豪邸だった。
お父さんとお母さんのリクエストもあり、日本家屋からスタイリッシュなデザインでバリアフリーの家に決定した。
玄関は別でうちのお母さんの広々1LDKもある。

一郎のお母さんは刺繍の先生で、ボランティアでサークル的に隔週で生徒さん達に教えながら集ってるらしい。
うちのお母さんもメンバーに入れてもらう事になり、2人で仲良く手芸店に行っていた。

戸山家の全面改装は結納後となった。
戸山のご両親は仮住まいをマンションへ
一郎はうちのマンションへ来ることに。

家族だけの結納も済み、
お母さんはこのマンションの売却もあるし抗がん治療もあって忙しくなるので、思い切って仕事を辞めた。

私はそのまま外来の小児科で勤務している。
院長先生をはじめ、事務長さんや同僚たちにも婚約の挨拶をした私。
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