やっぱり中身で勝負

そのあとは賑やかなお祝いをして戸山家に赤ちゃんという大きな幸せがやってきた。

一郎くんはとても喜んでいて、『母さん、沙緒里は立ち仕事だから赤ちゃん大丈夫?』

『つわりが酷かったら休職しても良いし、様子をみながら決めればいいと思うわよ〜。ねぇ景子さん』

『沙緒里は、眠いつわりみたいよね…』

『うん。今日も外来でボーとしてる事が多くてミスしないように頑張ったんだ。』

『沙緒里、医療ミスに繋がるかもしれないなら仕事を辞めて、母子ともにゆったり過ごしてもいいよ。』

『うん。赤ちゃんのことを一番によく考えてみるね』

『一郎って親バカになりそうだな』

「アラ、あなただって親バカ丸出しだったじゃあない。』

『じゃあ、親譲りってやつだな!ハハハ』とお父さんも照れていた。

本当に大切な大切な一郎くんとの赤ちゃん。
仕事はいつでもできるけど、赤ちゃんにとってお母さんは私だけ…
私は性格的に器用じゃないから仕事してたら赤ちゃんの事は二の次にしちゃうだろうなぁ…
それなら退職した方がいいなぁ〜

あとで一郎くんに相談してみよう。
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