恋は秘密のその先に
真里亜の頭の中の疑問がはっきりしたのは、それから3日後のことだった。
「キュリアス USAの本社ビルで12月20日にミーティングが行われます。CEOも顔を出すとのことですので、その日にAMAGIさんも参加していただきたいのですが、ご都合いかがでしょう?」
またしても社長秘書から電話を受け、真里亜は半分頭が働かない状態で文哉に尋ねる。
「分かった、伺うよ」
「かしこまりました」
それを伝えると、先方の秘書は良かった!と声を弾ませ、早速詳細をメールで送ると言って電話を切った。
そしてすぐさまメールで日程表が送られてきた。
12月19日に日本を出発し、20日に本社でミーティング。
21日は社内を案内し、22日は観光にお連れする、とあった。
飛行機の帰りの便は23日を予約したが、もしそのままクリスマスホリデイを向こうで楽しみたいのなら、別の日に変更も可能だと書かれている。
(いやいやいやいや。ちょっと待って。何がなんだか…)
真里亜は文哉と二人でソファに座り、しばし無言でメールを見つめる。
「ふ、副社長」
「なんだ?」
「これは、副社長と私が12月にアメリカに行くことになってますね?」
「そうだな」
「キュリアス USAのCEOにお会いすることになってますが」
「そうらしいな」
どこか他人事のように、二人でボーッと日程表を眺める。
「リスケ、大丈夫そうか?」
「はい、それは何とか」
「お前の都合は?」
「私ですか?何も予定はないので大丈夫です」
「そうか。じゃあ、行くか」
「はい、そうですね」
そんな感じで、どこか現実味がないまま、二人は12月19日にアメリカへと飛び立った。
「キュリアス USAの本社ビルで12月20日にミーティングが行われます。CEOも顔を出すとのことですので、その日にAMAGIさんも参加していただきたいのですが、ご都合いかがでしょう?」
またしても社長秘書から電話を受け、真里亜は半分頭が働かない状態で文哉に尋ねる。
「分かった、伺うよ」
「かしこまりました」
それを伝えると、先方の秘書は良かった!と声を弾ませ、早速詳細をメールで送ると言って電話を切った。
そしてすぐさまメールで日程表が送られてきた。
12月19日に日本を出発し、20日に本社でミーティング。
21日は社内を案内し、22日は観光にお連れする、とあった。
飛行機の帰りの便は23日を予約したが、もしそのままクリスマスホリデイを向こうで楽しみたいのなら、別の日に変更も可能だと書かれている。
(いやいやいやいや。ちょっと待って。何がなんだか…)
真里亜は文哉と二人でソファに座り、しばし無言でメールを見つめる。
「ふ、副社長」
「なんだ?」
「これは、副社長と私が12月にアメリカに行くことになってますね?」
「そうだな」
「キュリアス USAのCEOにお会いすることになってますが」
「そうらしいな」
どこか他人事のように、二人でボーッと日程表を眺める。
「リスケ、大丈夫そうか?」
「はい、それは何とか」
「お前の都合は?」
「私ですか?何も予定はないので大丈夫です」
「そうか。じゃあ、行くか」
「はい、そうですね」
そんな感じで、どこか現実味がないまま、二人は12月19日にアメリカへと飛び立った。