恋は秘密のその先に
ランチミーティングを無事に…かどうかはイマイチよく分からないが、とにかく終えて、文哉と真里亜はホテルまで送ってもらった。

「じゃあ、また夜にね。あ、マリア。あとであなたの部屋に私から荷物を贈るわ。19時に迎えに来るわね」

荷物って?と思いながら、真里亜はカレンとサムに礼を言って車を見送る。

文哉と二人でエレベーターに乗り、部屋の前で別れて真里亜は自分の部屋に入った。

「はあー、疲れた」

ベッドにボフッと頭から飛び込む。

別に何かした訳ではないし、CEOと英語で会話していた文哉の方がよほど気を張って疲れただろう。

だが、緊張感から開放されてホッとしたのもあり、真里亜はぐったりとベッドに突っ伏したまま、いつの間にか眠っていた。
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