恋は秘密のその先に
第十七章 二人の時間
次の日も朝から元気なカレンに案内されて、オフィスを見学させてもらう。
「うわー、ここが個人のデスクですか?個室みたい」
「そうなの。まあ、厳密にはドアじゃなくてパーテーションだから、個室ではないけどね」
「でもすごいです。デスクもとっても大きくて形もオシャレですね。あれ?ソファもある!」
「そう。ランチの後に昼寝するのもOKなの」
えー!羨ましい、と真里亜が声を上げると、お前もしょっちゅうデスクでうたた寝してるだろう?と文哉に突っ込まれた。
「デスクじゃなくて、私もソファでお昼寝したいです!」
「お前の場合、そのまま朝まで起きそうにない」
「じゃあ副社長が起こしてください」
「アホ!俺はお前のお守り係じゃない」
やいやい言いながら、カレンの後についてあちこち見学させてもらう。
既にクリスマスホリデイに入った社員も半数程いるらしく、オフィスで仕事をしている人ものんびりとした雰囲気だった。
皆、真里亜や文哉の姿を見て、明るく挨拶してくれる。
「こっちでは、残業は禁止。子どもの行事はもちろん、奥さんのバースデーに仕事を休む、なんてのももちろん自由よ。奥さんを大事にしてこそ、仕事が出来る男として認められる感じね」
「へえー、素敵!」
真里亜は手を組んでうっとりする。
「女の子はやっぱり、自分を大事にしてくれる人じゃないと。ねえ?マリア」
「はい!」
大きく頷く真理亜を見て、カレンは、フフンと意味ありげな視線を文哉に送っていた。
「うわー、ここが個人のデスクですか?個室みたい」
「そうなの。まあ、厳密にはドアじゃなくてパーテーションだから、個室ではないけどね」
「でもすごいです。デスクもとっても大きくて形もオシャレですね。あれ?ソファもある!」
「そう。ランチの後に昼寝するのもOKなの」
えー!羨ましい、と真里亜が声を上げると、お前もしょっちゅうデスクでうたた寝してるだろう?と文哉に突っ込まれた。
「デスクじゃなくて、私もソファでお昼寝したいです!」
「お前の場合、そのまま朝まで起きそうにない」
「じゃあ副社長が起こしてください」
「アホ!俺はお前のお守り係じゃない」
やいやい言いながら、カレンの後についてあちこち見学させてもらう。
既にクリスマスホリデイに入った社員も半数程いるらしく、オフィスで仕事をしている人ものんびりとした雰囲気だった。
皆、真里亜や文哉の姿を見て、明るく挨拶してくれる。
「こっちでは、残業は禁止。子どもの行事はもちろん、奥さんのバースデーに仕事を休む、なんてのももちろん自由よ。奥さんを大事にしてこそ、仕事が出来る男として認められる感じね」
「へえー、素敵!」
真里亜は手を組んでうっとりする。
「女の子はやっぱり、自分を大事にしてくれる人じゃないと。ねえ?マリア」
「はい!」
大きく頷く真理亜を見て、カレンは、フフンと意味ありげな視線を文哉に送っていた。