恋は秘密のその先に
「それじゃあ、私はここで。あとは本当にご案内しなくて大丈夫?」
「はい、もう充分です。カレンさん、サムさん、色々とありがとうございました」

オフィス見学の後、ホテルまで送ってくれたサムとカレンに改めて礼を言う。

「どういたしまして。26日は空港までお送りするわね」
「いえ、それも大丈夫です。タクシーで行けますから。カレンさんもサムさんも、もうホリデイに入りますよね?申し訳ないです」
「そう?あ、飛行機のチケット変更はやってあるから。ホテルにもチェックアウトは26日と伝えてあるわ」
「何から何まで、本当にありがとうございました」
「ううん。私もお二人に会えて楽しかったわ。これからも一緒に仕事をしていくんだし、またお会いしましょう!」
「はい!必ず」

握手を交わしてから二人を見送った。

「はあー、これで仕事は全て終了ですね!」

晴れ晴れとした気分で、真里亜はホテルのエントランスをくぐる。

「そうだな。あとはひたすら観光を楽しもう」
「はい!じゃあ、早速着替えて出掛けましょ!」
「元気だなー、お前」
「それはもう!ほら、副社長も早く着替えてくださいね」
「はいはい」
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