恋は秘密のその先に
「真里亜!カフェに行こう」
戻って来た真里亜を見るなり、文哉はご機嫌で声をかける。
「え、カフェって、どこの?」
「上の階の、ティファニーのカフェ」
「ええ?!すごく人気で予約取れないんじゃ…」
真里亜は怪訝な面持ちで尋ねた。
「それがさ、アクセサリーコーナーのスタッフにカフェの話したら、内線で聞いてくれて。たまたま時間になっても現れない人がいるらしく、今すぐなら案内出来るって」
「本当に?!」
「ああ。ほら、行こう」
「うん!」
二人はウキウキとカフェに向かう。
「わあ!もうまさにティファニーワールドって感じですね」
真里亜は、メニューよりも先に店内を見回してうっとりする。
「そうだな。やっぱりオーダーは、朝食?」
「ふふっ。ティファニーで朝食を、ですものね」
映画の世界にいるような夢見心地のまま、真里亜は美味しい朝食を味わう。
「私、高校生の頃、自分の部屋の壁にオードリー・ヘプバーンのポスター貼ってたんです」
真里亜の話に、文哉は、へえーと驚く。
「オードリー・ヘプバーンなんて昔の女優さんなのに、知ってたの?」
「はい。『ローマの休日』が大好きで。もう佇まいとかオーラが美しいったらないですよね」
「ああ。俺もあの映画は憧れたなあ」
「え?副社長も観たんですか?」
「映画館でリバイバル上映された時にな」
ええー?!と真里亜は声を上げる。
「映画館で?素敵!私、DVDでしか観たことなくて」
「じゃあ、いつか一緒に映画館に観に行こう」
「はい!」
とびきりの笑顔をみせる真里亜に微笑んでから、文哉はジャケットの内ポケットに手を入れた。
戻って来た真里亜を見るなり、文哉はご機嫌で声をかける。
「え、カフェって、どこの?」
「上の階の、ティファニーのカフェ」
「ええ?!すごく人気で予約取れないんじゃ…」
真里亜は怪訝な面持ちで尋ねた。
「それがさ、アクセサリーコーナーのスタッフにカフェの話したら、内線で聞いてくれて。たまたま時間になっても現れない人がいるらしく、今すぐなら案内出来るって」
「本当に?!」
「ああ。ほら、行こう」
「うん!」
二人はウキウキとカフェに向かう。
「わあ!もうまさにティファニーワールドって感じですね」
真里亜は、メニューよりも先に店内を見回してうっとりする。
「そうだな。やっぱりオーダーは、朝食?」
「ふふっ。ティファニーで朝食を、ですものね」
映画の世界にいるような夢見心地のまま、真里亜は美味しい朝食を味わう。
「私、高校生の頃、自分の部屋の壁にオードリー・ヘプバーンのポスター貼ってたんです」
真里亜の話に、文哉は、へえーと驚く。
「オードリー・ヘプバーンなんて昔の女優さんなのに、知ってたの?」
「はい。『ローマの休日』が大好きで。もう佇まいとかオーラが美しいったらないですよね」
「ああ。俺もあの映画は憧れたなあ」
「え?副社長も観たんですか?」
「映画館でリバイバル上映された時にな」
ええー?!と真里亜は声を上げる。
「映画館で?素敵!私、DVDでしか観たことなくて」
「じゃあ、いつか一緒に映画館に観に行こう」
「はい!」
とびきりの笑顔をみせる真里亜に微笑んでから、文哉はジャケットの内ポケットに手を入れた。