恋は秘密のその先に
その日、文哉は住谷と一緒に、まだ工事中のキュリアス ジャパンの新社屋に足を運んでいた。
3日に1回のペースで現地に赴き、作業工程を確認するのが決まりになっており、その日もいつものように順調な進み具合に安堵して社に戻った。
「先方から、質問事項がいくつかメールで来ていたな」
「ええ。今、真里亜ちゃんがチームリーダーにヒヤリングしてまとめてくれています」
「分かった。出来上がり次第、俺にも見せてくれ」
「はい、伝えておきます」
「警備員についての質問もあったから、確認しておこう」
地下駐車場で車を降り、そんな会話をしながら二人でそのまま地下1階の警備室に立ち寄る。
「ご苦労様」
「副社長!お疲れ様です」
防犯カメラのモニターがズラリと並んだ部屋の中央で、警備の隊長が立ち上がり、お辞儀をした。
「少し質問したい。今、レッドゾーンの出入り権限がある警備員は何人だ?」
「はい、私を含め5人です。ローテーションを組んで、毎日レッドゾーンの見回りを行っています」
「分かった。ありがとう」
ぐるっと部屋を見回して、異常がなさそうなのを確認してから出口に向かった時だった。
3日に1回のペースで現地に赴き、作業工程を確認するのが決まりになっており、その日もいつものように順調な進み具合に安堵して社に戻った。
「先方から、質問事項がいくつかメールで来ていたな」
「ええ。今、真里亜ちゃんがチームリーダーにヒヤリングしてまとめてくれています」
「分かった。出来上がり次第、俺にも見せてくれ」
「はい、伝えておきます」
「警備員についての質問もあったから、確認しておこう」
地下駐車場で車を降り、そんな会話をしながら二人でそのまま地下1階の警備室に立ち寄る。
「ご苦労様」
「副社長!お疲れ様です」
防犯カメラのモニターがズラリと並んだ部屋の中央で、警備の隊長が立ち上がり、お辞儀をした。
「少し質問したい。今、レッドゾーンの出入り権限がある警備員は何人だ?」
「はい、私を含め5人です。ローテーションを組んで、毎日レッドゾーンの見回りを行っています」
「分かった。ありがとう」
ぐるっと部屋を見回して、異常がなさそうなのを確認してから出口に向かった時だった。