恋は秘密のその先に
文哉を迎えに一度社に戻る住谷と別れ、真里亜はスタッフにヘアメイクをしてもらう。
支度を終えた真里亜は、ブティックのメイク室を出てソファが並ぶロビーに向かった。
「おおー、真里亜ちゃん!すごく綺麗だね」
驚いたような住谷の声がして、真里亜は顔を上げる。
住谷の隣で、同じように文哉が目を見開いてこちらを見ていた。
(わあ…。副社長、とってもかっこいい)
ブラックのスーツに深みのあるボルドーのネクタイとチーフ。
髪もフォーマルに整えられていて、大人の色気を漂わせている。
(ひゃー、別人みたい)
真里亜が見とれていると、スタッフが二人を鏡の前に促した。
真里亜は文哉と並んで鏡の前に立つ。
今夜の真里亜は、濃紺で膝下丈のホルターネックワンピース姿だった。
パーティーではあるが、クライアントに招かれた立場上、控えめでなければいけない。
それに自分は副社長の秘書という立場で参加するつもりだったこともあり、スタッフに、クラシカルで目立たない装いにしたいと頼んだ。
本当は二の腕も隠したかったが、せっかくお若くてお綺麗なのに、とスタッフに説得されて、仕方なくホルターネックで妥協したのだった。
ふんわりカールさせた髪をハーフアップでまとめ、耳元には輝くイヤリングが揺れる。
足元はヒールの高いシューズ、最後にパールホワイトのショールを肩にふわっと掛けてもらった。
「二人ともオーラが半端ないな。どこぞのセレブカップルみたいだぞ」
住谷のセリフに、スタッフ達も大きく頷く。
「本当ですわ。まあ、なんてお似合いなんでしょう」
「うっとり見とれてしまいますね」
「はあ、もうため息しか出てきません」
そんなスタッフ達に、住谷が申し訳なさそうに言う。
「皆様、このままじっくりご鑑賞いただきたいところなのですが、パーティーに遅れてしまいますのでこの辺で」
「はっ、そうですわね。さあ、どうぞお出口へ」
整列したスタッフ達に礼を言い、真里亜は文哉の隣に座って住谷の運転する車でブティックをあとにした。
支度を終えた真里亜は、ブティックのメイク室を出てソファが並ぶロビーに向かった。
「おおー、真里亜ちゃん!すごく綺麗だね」
驚いたような住谷の声がして、真里亜は顔を上げる。
住谷の隣で、同じように文哉が目を見開いてこちらを見ていた。
(わあ…。副社長、とってもかっこいい)
ブラックのスーツに深みのあるボルドーのネクタイとチーフ。
髪もフォーマルに整えられていて、大人の色気を漂わせている。
(ひゃー、別人みたい)
真里亜が見とれていると、スタッフが二人を鏡の前に促した。
真里亜は文哉と並んで鏡の前に立つ。
今夜の真里亜は、濃紺で膝下丈のホルターネックワンピース姿だった。
パーティーではあるが、クライアントに招かれた立場上、控えめでなければいけない。
それに自分は副社長の秘書という立場で参加するつもりだったこともあり、スタッフに、クラシカルで目立たない装いにしたいと頼んだ。
本当は二の腕も隠したかったが、せっかくお若くてお綺麗なのに、とスタッフに説得されて、仕方なくホルターネックで妥協したのだった。
ふんわりカールさせた髪をハーフアップでまとめ、耳元には輝くイヤリングが揺れる。
足元はヒールの高いシューズ、最後にパールホワイトのショールを肩にふわっと掛けてもらった。
「二人ともオーラが半端ないな。どこぞのセレブカップルみたいだぞ」
住谷のセリフに、スタッフ達も大きく頷く。
「本当ですわ。まあ、なんてお似合いなんでしょう」
「うっとり見とれてしまいますね」
「はあ、もうため息しか出てきません」
そんなスタッフ達に、住谷が申し訳なさそうに言う。
「皆様、このままじっくりご鑑賞いただきたいところなのですが、パーティーに遅れてしまいますのでこの辺で」
「はっ、そうですわね。さあ、どうぞお出口へ」
整列したスタッフ達に礼を言い、真里亜は文哉の隣に座って住谷の運転する車でブティックをあとにした。