恋は秘密のその先に
「それでは、私はここで。行ってらっしゃいませ。素敵なパーティーを」
ホテルに着くと、住谷は車を降りた二人にそう言ってお辞儀をする。
「え?住谷さんもいらっしゃるんじゃないんですか?」
真里亜は驚いて尋ねた。
「私は招待されておりませんので」
「でも、秘書としてなら…」
「今夜の副社長秘書は、真里亜ちゃんにお願いしたいと。構いませんか?」
「ええ、それはもちろん」
「では、よろしくお願いいたします」
住谷はうやうやしく頭を下げる。
真里亜は仕方なく、文哉と会場に向かった。
歩き始めると、文哉がスッと左肘を曲げて差し出す。
真里亜は、ありがとうございますと言ってから右手を文哉の肘に添えた。
「うわっ、すごいですね」
会場に1歩足を踏み入れた途端、目が眩むほど大きなシャンデリアと壁の豪華な装飾、そしてビッシリと並べられた白いクロスの円卓に、真里亜は思わず息を呑む。
「ああ。さすがはキュリアスだな。ここまでの規模のパーティーはなかなかない」
文哉もしばし会場内を見渡す。
二人はスタッフに案内されて、中央の円卓についた。
綺麗なフラワーアレンジメントと一緒に『AMAGIコーポレーション 阿部 真里亜様』ときちんと席札が用意されており、真里亜はおもてなしの心遣いに嬉しくなる。
程なくして照明とBGMが絞られ、皆はおしゃべりをやめて前方のステージに注目した。
華やかな音楽と共に、まずは大型のモニターにキュリアス ジャパンの紹介映像が流れる。
次々と現れる写真にドラマチックなナレーション。
映画の予告を見ているようなワクワク感に溢れ、皆は一気に引きつけられた。
最後に新社屋の写真が満を持して現れ、美しい空間デザインのエントランスロビー、セキュリティゲートを通る社員の姿、綺麗なカフェテリア、広々としたオフィスの写真も紹介される。
『キュリアス ジャパンは、次の時代へと動き始めます』
締めのナレーションと共に映像が終わると、会場から拍手が湧き起こった。
ホテルに着くと、住谷は車を降りた二人にそう言ってお辞儀をする。
「え?住谷さんもいらっしゃるんじゃないんですか?」
真里亜は驚いて尋ねた。
「私は招待されておりませんので」
「でも、秘書としてなら…」
「今夜の副社長秘書は、真里亜ちゃんにお願いしたいと。構いませんか?」
「ええ、それはもちろん」
「では、よろしくお願いいたします」
住谷はうやうやしく頭を下げる。
真里亜は仕方なく、文哉と会場に向かった。
歩き始めると、文哉がスッと左肘を曲げて差し出す。
真里亜は、ありがとうございますと言ってから右手を文哉の肘に添えた。
「うわっ、すごいですね」
会場に1歩足を踏み入れた途端、目が眩むほど大きなシャンデリアと壁の豪華な装飾、そしてビッシリと並べられた白いクロスの円卓に、真里亜は思わず息を呑む。
「ああ。さすがはキュリアスだな。ここまでの規模のパーティーはなかなかない」
文哉もしばし会場内を見渡す。
二人はスタッフに案内されて、中央の円卓についた。
綺麗なフラワーアレンジメントと一緒に『AMAGIコーポレーション 阿部 真里亜様』ときちんと席札が用意されており、真里亜はおもてなしの心遣いに嬉しくなる。
程なくして照明とBGMが絞られ、皆はおしゃべりをやめて前方のステージに注目した。
華やかな音楽と共に、まずは大型のモニターにキュリアス ジャパンの紹介映像が流れる。
次々と現れる写真にドラマチックなナレーション。
映画の予告を見ているようなワクワク感に溢れ、皆は一気に引きつけられた。
最後に新社屋の写真が満を持して現れ、美しい空間デザインのエントランスロビー、セキュリティゲートを通る社員の姿、綺麗なカフェテリア、広々としたオフィスの写真も紹介される。
『キュリアス ジャパンは、次の時代へと動き始めます』
締めのナレーションと共に映像が終わると、会場から拍手が湧き起こった。