不器用な神野くんの一途な溺愛

我慢*神野斗真*




*神野斗真*





バタンッ


「あ、見て王子!」

「今どこから出てきた!?」

「見てなかった〜残念」

「最近の放課後は、いつもどこか行ってるって噂だけどねぇ。見逃したね」


うるせぇ。


「神野くん、なんか顔赤いよ? 大丈夫?」

「よかったら私たちが保健室まで送るけど、行く?」

「そうそう!」


うるせぇ。


「よ、神野ー。おい、なんだよその怖い顔。女子達が怖がっちゃうって。ほら、もっと笑顔笑顔!」


いつもうるせぇ中島は、いつも以上……。


「おい神野〜って、おい?本当にどうしたんだよ、顔! さっきと違う! 違う意味でヤバい!」

「……あ?」

「なんでそんなに“ 弱った猫“ 見たいな顔してるんだよ!?」

「弱った……」


ネコ?

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