不器用な神野くんの一途な溺愛
『莉子ちゃん、明日初陣だね!』

『うい.......じ、ん?』

『交通委員だよ!明日は莉子ちゃんの当番だから、朝の7時に校門まできてね』

『 (7時!!) 』


一気に現実に引き戻された、けど.......

お風呂入る時も歯磨きをしている時も、鏡に映る自分の顔を見たら、自然に神野くんの事を思い出しちゃって.......。


剥がされた時は赤くなっていた頬も、今は戻ってしまっていつも通り。

絆創膏も手元にないし、剥がされた痕もないし、私の顔はいつも通り「私の顔」をしていた。

ただ、この火照った顔色を除いては.......。


「 (鏡見るの禁止! 明日も見ない!) 」


早く寝なきゃとは思ったんだけど、結局、全然寝られなかった。
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