不器用な神野くんの一途な溺愛
「お前が兄貴を好きなのは分かってる。俺を恋愛感情で好きじゃないのも、分かってる」
「え.......」
「でも諦めねぇって決めたんだ。お前が俺を見てくれる、その時まで」
「で.......で、も.......」
本当にそれでいいの.......?
私、神野くんのお兄さんが好きで、しかも、この先神野くんを好きになる保証はどこにもないんだよ.......?
けど神野くんは、また私の思っていることが分かったのか「いいんだよ」と笑った。
「俺がそうしたいっつってんだから、いーんだよ」
撫でられた頭から伝わる温もりに、私は思い出していた。
『俺の思ったことが俺の希望だから、莉子ちゃんさえ良ければ叶えてやってよ』
いつか、希春先輩もそう言ってくれた。
いつか、希春先輩もそう頭を撫でてくれた。
2人の共通点に、胸が締め付けられる。
「え.......」
「でも諦めねぇって決めたんだ。お前が俺を見てくれる、その時まで」
「で.......で、も.......」
本当にそれでいいの.......?
私、神野くんのお兄さんが好きで、しかも、この先神野くんを好きになる保証はどこにもないんだよ.......?
けど神野くんは、また私の思っていることが分かったのか「いいんだよ」と笑った。
「俺がそうしたいっつってんだから、いーんだよ」
撫でられた頭から伝わる温もりに、私は思い出していた。
『俺の思ったことが俺の希望だから、莉子ちゃんさえ良ければ叶えてやってよ』
いつか、希春先輩もそう言ってくれた。
いつか、希春先輩もそう頭を撫でてくれた。
2人の共通点に、胸が締め付けられる。