不器用な神野くんの一途な溺愛
神野くん、何処にいるの?


下駄箱に急いで確認しに行く。

何を確認したかというと、ネームプレート。


「あ、った……っ」


するとそこには、「神野」という名前がきちんとあった。

よ、よかった……これがあるってことは、神野くんはこの学校にいるってことだよね?

転校とか、そんなことじゃないよね?


「 (あ、でも中身は空だ……) 」


下駄箱の中は何もない。

まだ授業が始まるまでは時間があるけど……これから来るのかな?



下駄箱の前で長く立っていると、「あら」と声が聞こえた。

え、どこかで聞いた声……。

振り向くと、副委員長がたっていた。
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