不器用な神野くんの一途な溺愛
「噂されんのは慣れてる。それより副委員長、一緒についてきてくれ」

「え?」

「交通委員として直々に聞きてーことがあんだよ。頼む」



副委員長は戸惑いながらも、俺達の後を着いてくる。

俺たちがいなくなった教室では「なんだー委員会のことかー」と残念がる声が響いた。



そして――近くの空き教室に集う。



「で?交通委員の事で聞きたいことってなに?斗真」

「……うぜーな」

「え!なんで!?」



女子たちがよからぬ噂を立てそうだったからカモフラージュで「交通委員」て言っただけだよ、気づけよ。
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