不器用な神野くんの一途な溺愛
「ねぇ上重さん、斗真。

二人で何を結託してるの?それを話してくれないと、俺も話さないよ。


ってか、裏でコソコソされていい気はしないでしょ?話す気すらおきないね」



ニコッと笑う兄貴の顔面に、猛烈にパンチを入れてぇ……。妙に正論なのも、また腹が立つ。



「利害関係が一致してんだよ。

これ以上は副委員長のプライバシーに関わるから言わねぇよ」


「弟くん……」



利害関係――


委員会で小野宮が泣いた時、委員会が解散した後に副委員長と話した、あの内容だ。

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